2016年11月23日水曜日

柑橘チェッロの研究:3 スルガエレガント・チェッロ


諸々の反省を活かした三回目。


静岡に行った時に買ったスルガエレガントという品種。
甘夏に文旦を掛け合わせた品種でその名の通り静岡原産です。
酸味が少なく、さっぱりとしていて、まろやかな香りがします。



スルガエレガントはかなり剥きやすいです。はるかよりも剥きやすい。

皮はこのぐらいに細かく削った方がやりやすいと思います

今回も同様にスピリタスで漬けてます。やはり脱色が早い。

色づきが濃い。深いオレンジ色で綺麗。

スルガエレガントは種が多い。


この果糖を使ってます。普通の砂糖よりも甘いので量が少なく出来ます。
そうするとアルコール濃度が高めになるので良いのです。


砂糖水と合わせるとたまにこうやって一気に白濁する時があります。
何でかはよく分からんです。

元はこんな色。ブランデーみたいな。

カリッとしてせんべいのよう。


果汁がやたら出てくるの上に美味しいので水に果汁を加えます。
なんかオレンジジュースのような色になりましたね。


はるかと比べるとかなり色が違います。これは我ながらいい出来でした。
よい香りでほろ苦い程度の苦味、アルコール度数も高めに作れました。いいバランス。


●レシピ
・スピリタス・・・500ml
・スルガエレガント・・・5個
・果糖・・・300g
・水・・・400ml
・果汁・・・200ml

まとめ
・500mlスピリタスに皮を2日漬けでベスト

・水500mlに300gの果糖を基本のバランスとして調整

 果汁を加えて全体の水分量を調節。果汁の甘さも考慮。
 日持ちを考えるなら果汁を入れない方がいいかも。
 入れたほうがジューシーになって飲み口は優しい

・合わせた後は1-2日寝かせないと落ち着かない

・飲む時は冷凍庫にぶち込んで限界まで冷やして飲む。凍らない。

・グレープフルーツジュースやソーダ、で割っても良い。

2016年11月22日火曜日

柑橘チェッロの研究:2 はるかチェッロ

前回の反省を活かしつつ次の挑戦。

柑橘ならなんでも出来るのかということで近所のスーパーに売ってた、
『はるか』という種類でやってみることに。

レシピは記事の最後にあります


はるかは酸味が少なく、爽やかな甘さが特徴、とのこと。
おお、これはチェッロに向いているのではないかということでチョイス。


剥くとなんとも生白い。


はるかは皮が柔らかくてとても剥きやすい。
今回はちゃんとスピリタスで漬ける。96度・・・。


5個あれば500mlでひたひたに漬けられます。


1日経ったら既にここまで色が出る。さすが96度のスピリタス。


2日であっという間に白くなりました。

スピリタスで漬けると皮があっという間にカリカリになります。


三日目でもう仕上がる。素晴らしい。香りはえげつない。


分かりますかねこれ。あっという間に白くなっていかにも出汁がらといったところ。

はるかは非常にみずみずしく果汁がたっぷり出たので果汁を混ぜることにしてみます。

例によって砂糖水を沸かして混ぜて完成


はるか・チェッロと言うところですが、なんとも語呂が悪い・・・

果汁が入るので少し水を減らして作成。

◆レシピ
・スピリタス・・・500ml
・はるか・・・5個
・水・・・400ml
・はるかの果汁・・・150ml
・果糖・・・400g

飲んでみると飲み口はよくマイルドな味、ただ香りが弱いか
甘さはもう少し減らしてもいいかも 果汁の効果かジューシーさを感じる
ただ果汁入れると日持ちがしづらくなると思う
この辺はまだまだ微調整がいる

2016年11月20日日曜日

柑橘チェッロの研究:1 甘夏チェッロの自作

最初は、ある日友人が庭で取れた甘夏を持ってきてくれたことから。
甘夏かな?と疑問形で渡されたので調べてみたけど、よく分からない。
というか調べてみると柑橘類ってかなりな種類があるんですね。知らなかった。

まあ多分甘夏・・・でいいのかな・・・

もらったはいいけど酸っぱいしそんなに甘くもなく、美味しくない。
そりゃそうだ。農家と違って特に肥料もなしに育っただけだからね・・

消費の方法を探してみるとイタリアのリモンチェッロを応用した
柑橘チェッロという方法があるのを見つけた。

これは良さそう、ということで作ってみた

基本的な作り方は
1:柑橘の皮を剥く
2:スピリタス(強い蒸留酒で代用も可能)に着ける
3:皮を取り出して砂糖水で割る
4:馴染むまで冷凍庫でつけ置く
5:ストレート、またはソーダ割りで飲む

まずは皮を剥く。剥くというか削る感じ。
これは柑橘の種類によって結構やりやすさが違う
甘夏はめんどくさかった。分量はアバウトで甘夏なら5,6個あればOK
大体スーパーで売ってる一袋か二袋でいける

出来るだけ白いところが入らないよう薄く剥きましょう
その方が特有の苦味が少なくなります


スピリタスがなかったのでウォッカを代用。

ウォッカだと漬け時間は1週間はいる。スピリタスだと2-3日


目安は色が抜けてきたらでOK

オレンジ色が酒に出て、皮が白くなればOKです


ちょっと分かりづらいですが色が抜けてます 一週間くらいですね


取り出すとこうなります

この時点で結構な香りがするはず 部屋がオレンジ臭でいっぱい


一度煮立たせた砂糖水を混ぜ合わせてじょうごを使って
瓶詰めして完成。




◆レシピ詳細
 ウォッカ(40度)・・・750ml
 甘夏(?)・・・6個
 砂糖(果糖)・・・400g
 水・・・500ml
 
 ※作りたいアルコール濃度と甘さに応じて
   割る水と砂糖の量を調整します。

 結局は好みですがこのレシピだと自分は甘すぎてアルコールはまあまあ
 漬け時間が長かったせいか自家栽培の甘夏のせいか苦味が少しありました。

 やる度に反省を活かしてレシピと漬けるものを色々変更しています。